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煌く原子の光に飛び込もう
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極限

それは限りなくゼロに近い。
でも、ゼロじゃない。

(NARUTO 角都×飛段)
角都がバイトを優先するから、オレ達の任務はちっとも進まない。
挙句の果てに宿を取らないとまで言うもんだから、遂に我慢ができなくなった。
「金、金、金っててめぇはうるさいんだよ!」
オレは今までの不満を一気に出したのに、角都は相変わらず無表情だった。
「お前だって儀式やら戒律やらとうるさいだろ。」
「神と金を一緒にするな!」
「神なんて下らない。」
角都はいつものようにそう言った。オレはその言葉を聞き慣れていたし、今まで特に気にすることは無かった。
多分、角都の方も何にも考えずに自然と口走ったに違いねぇ。

でも、今のオレはなぜかそれにどうしようもなく腹が立ってしまったのだ。

角都への不満を溜めていたせいかもしれない。
「下らない」という言葉が頭から離れない。角都はオレの今まで信じてきたモノをたった4文字の言葉で馬鹿にした。
自分の全てを否定されているような気がして嫌になった。

ちくしょう、こんなクソヤローなんて嫌いだ。オレはつくづくそう思った。
…いつもオレを馬鹿にしたように見てくるし、オレが真剣に儀式をしている最中にジャシン様を冒涜してくる。
何よりも金のために殺しをするなんて許せねぇ。本当にムカつく男だ。
角都なんて大嫌いだ。
「もうお前とは組めねぇ。」
こんな会話を続けたって埒があかない。そう思って立ち去ろうとした。

「わっ!」
すると突然、角都がオレの外套を掴んで引っ張ってきたのだ。
予想していないやつの行動にビックリして、バランスを保てずに倒れてしまった。

「お前はずっとオレの隣にいろ。」

角都はきょとんとするオレの顔を上から覗いて、ただ一言そう言った。
全く意味がわからない。
何なんだてめぇは。
どうして止めんだよ。あんだけオレを馬鹿にしておいて。どんだけ身勝手なんだ!
オレはどうも腑に落ちなかった。

でもそうやって言われて心のどこかが不思議と熱くなるのを感じた。
じんじんと熱さが体に染み渡ってくる。その熱さは怒りのそれとは全然違うものだった。
きっとオレは嬉しいのだ。角都に必要とされたのが。
だから、こんなにも泣きたくなっちまうんだ。

オレはなんだかんだ言って実は角都が好きなのかもしれねぇ。
決して大好きだとかそういう訳じゃねぇけど。
好きという気持ちはゼロじゃないんだよな。多分。

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