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煌く原子の光に飛び込もう
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意地悪な神様

神ほど意地悪なやつなんていない。

(NARUTO 角都×飛段)
この男はおかしいぐらいに神を信じている。
急ぎの任務の時ですら祈りを欠かさない。
「あっ…、お祈りの時間だ。」
「後にしろ。」
「んなこと無理だ、戒律で決まってんだよ。」
戒律。飛段の口から一体何回聞いたことだろう。
馬鹿なくせして戒律の箇条は全部覚えている。決して自分からはそれを破ろうとはしない。
誠実なまでに守ろうとする。
「…わかった。早く済ませろ。」
飛段が戒律という言葉を言った以上、もはや飛段を動かすことはできない。オレは渋々承諾した。
これでまた文句を言ったら時間が長引くだけだ。
「うるせぇ、省略なんてしたら神への冒涜だ。」
そう言いながら紋章を書き出した。

飛段が紋章の上で祈りを始める。
首飾りに口づけをして、黒柱で己の心臓を突き刺す。
鮮やかな飛段の赤い血が飛び散り、たちまちその顔は歪む。
その様子をオレはいつも見ている。

そして、見るたびにオレは神に嫉妬する。

「どうしてお前はそこまで神に執着するんだ。」
自分に言い聞かせるような呟きをオレは思わず吐いた。
すると飛段が痛みに顔を歪めながらも、笑みを浮かべてオレを見つめた。
「…ジャシン様はなァ、こんなオレでも救ってくれる優しい神様なんだよ。」
「優しい神様か。」
「ああ。」

飛段、それは嘘だ。
ジャシン様は恐ろしいぐらいに意地悪だ。
お前に対するオレの心を嘲笑うかのように、お前の心を掴んで離さないのだからな。
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