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煌く原子の光に飛び込もう
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黄昏

アンタの顔が見えねぇよ。

(NARUTO 角都×飛段)

 

もう空は薄くオレンジ色に染まっていた。
「…いってぇー」
神の紋章の上で自分の心臓を黒柱で貫いて寝ている。
その近くには儀式の生贄となった敵と、自分の左腕。

林の中だったから、油断しちまった。敵は遠距離攻撃を得意としていたらしく、速くて鋭敏な刃物を次々と投げつけてきた。
その刃物に左腕を持ってかれたのだ。

儀式を完了させて、オレは立ち上がろうとした。ところが左腕がないためふらついてしまう。
「くっそ…あの野郎、腕なんか切りやがって。」
イライラしながらオレは左腕を右手で持つ。
「やっと終わったのか、相変わらず悪趣味な儀式だ。」
オレの声に気づいたらしく、遠くの方でビンゴブックを読んで座り込んでいた角都が立ち上がる。
そしてスタスタとこちらへ寄ってくる。
「お、おい…角都」
あまりにも近くまで来るもんだから少し緊張してしまった。
すると突然、何も言わずにオレから左腕を奪った。
「何すんだよ!」
「黙ってろ、今治す。」
そういうと、角都の右腕から黒い糸が伸びてきてオレの左腕と左肩を縫い付ける。

いつもアンタはそうやって黙って治してくれる。
無茶苦茶な戦い方をするオレに文句を言って、「勝手にしろ」って言うくせに。
どうしてそんなに優しいんだよ。
優しくされたら…期待しちまうだろ。

「動かせるか?」
「あぁ…」
「なら良かった」

傾き過ぎた日の光で世界はオレンジ色に染まっている。
その光のせいで木の影が強くなって、角都の顔が良く見えねぇ。
どんな顔してそんなこと言ってんだか。

そう思うオレの顔も変になっているに違いねぇ。
オレの顔は影に隠れてきっと真っ赤だ。
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