煌く原子の光に飛び込もう
なくす
アンタは何をなくしたというのか。
(NARUTO 角都×飛段)
アンタは何をなくしたというのか。
(NARUTO 角都×飛段)
鼓を叩く音が聞こえる。
それに伴って叫び声と爆裂音。
オレ達が山を駆け抜けるその下で、それらはひしめき合う。
「戦だな。」
「あぁ、そうみてぇだ。」
「・・・」
角都はそれっきり黙ってしまった。
オレは尻目に角都の横顔をのぞく。
翠色の目が、いつもより深い色に見える。こりゃあ何か物思いにふけってやがるな。
うーん、理解できねぇ。
なぁ、かくずー。
お前、何考えてんだよ。
「なぁなぁ。」
「何だ。」
「アンタ何考えてんだよ。」
「・・・別に何も考えてなどおらん。」
嘘つけ。
「嘘つくんじゃねぇよ。お前嘘つく時はいつもこっちむかねぇのな。」
なぁ、教えろよー。
そう言う前に角都はボソッとつぶやいた。
「戦などしても、ただ虚しいだけだ。」
「へっ・・・賞金稼ぎのいう言葉かねぇ。」
「一人で突っ走ってきたお前にはわからんだろう。」
「まぁな。」
オレは死ぬことのない体だからなぁ。
戦場に赴くっていうよりも、いつもジャシン様への貢物作りに精を出してたような気がする。
ただただ、周囲のことなんて気にせずに祈りを捧げていたんだ。
「戦をして残るものなど何もない。なくすだけだ。」
「アンタになくすものなんてあるのか?」
「・・・」
オレはそれ以上言及することはしなかった。
でも、角都の「なくす」という言葉はずっと引っかかったままだった。
オレにとって戦場とは「得る」ものばかりだった。
ジャシン様への貢物。ジャシン様への更なる忠誠心。
なぁ角都。アンタだって「得る」ものばかりじゃないのか?
金と心臓。アンタが大事にしているものが手に入るじゃないか。
それよりも、大事なものがあったのか?
なぁ角都。教えてくれよ。
それに伴って叫び声と爆裂音。
オレ達が山を駆け抜けるその下で、それらはひしめき合う。
「戦だな。」
「あぁ、そうみてぇだ。」
「・・・」
角都はそれっきり黙ってしまった。
オレは尻目に角都の横顔をのぞく。
翠色の目が、いつもより深い色に見える。こりゃあ何か物思いにふけってやがるな。
うーん、理解できねぇ。
なぁ、かくずー。
お前、何考えてんだよ。
「なぁなぁ。」
「何だ。」
「アンタ何考えてんだよ。」
「・・・別に何も考えてなどおらん。」
嘘つけ。
「嘘つくんじゃねぇよ。お前嘘つく時はいつもこっちむかねぇのな。」
なぁ、教えろよー。
そう言う前に角都はボソッとつぶやいた。
「戦などしても、ただ虚しいだけだ。」
「へっ・・・賞金稼ぎのいう言葉かねぇ。」
「一人で突っ走ってきたお前にはわからんだろう。」
「まぁな。」
オレは死ぬことのない体だからなぁ。
戦場に赴くっていうよりも、いつもジャシン様への貢物作りに精を出してたような気がする。
ただただ、周囲のことなんて気にせずに祈りを捧げていたんだ。
「戦をして残るものなど何もない。なくすだけだ。」
「アンタになくすものなんてあるのか?」
「・・・」
オレはそれ以上言及することはしなかった。
でも、角都の「なくす」という言葉はずっと引っかかったままだった。
オレにとって戦場とは「得る」ものばかりだった。
ジャシン様への貢物。ジャシン様への更なる忠誠心。
なぁ角都。アンタだって「得る」ものばかりじゃないのか?
金と心臓。アンタが大事にしているものが手に入るじゃないか。
それよりも、大事なものがあったのか?
なぁ角都。教えてくれよ。
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