恋は盲目

恋は盲目

あっまーいのが書きたくなりました。
短め。

険しい顔をして奴は額当てと格闘している。
どうしてお前はそんな簡単な事が出来ないのだ。見ているこっちが苛立ってきてしまう。

「上手く首に巻けねぇ…」

チラリと紅い瞳がオレの方を見た。何が言いたいのかわかってしまった。
お前の考えなんてすぐにわかる。
オレは何も言わずに奴から額当てを奪って奴の首に手を回した。鼻に近づく銀髪からは奴の匂いがして少しだけ心がざわめく。奴の、甘い匂いがする。

「へへっ、何にも言ってねぇのに。」
「言わなくてもすぐにわかる。」
「ふーん…角都には何でもお見通しって訳かぁ。」
「いや…」

それは違うぞ飛段。オレにもお前の考えが読めない時がある。

お前がそうやって妖しく笑うと、オレは何にも考えられなくなってしまうんだ！