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煌く原子の光に飛び込もう
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赤錆

鉄のにおいが、する。

(NARUTO デイダラ×サソリ)

オレの体が悲鳴をあげている。きりきりと甲高い声をあげている。
歩くたびにそれは大きな音になる。それはオレ達の足を通り抜けていく波の音よりも、大きく。

「アンタの体、えらい音してんぞ…うん。」
「んなことはわかってんだよ。鉄のさびていく音だ。」
「海水にやられちまったか?」
「そんなとこだ。」

頑なに美しい銀色の結晶を守る鉄が、海水に触れて壊れてゆく。
脆すぎて気に食わない。儚すぎる。
こんな儚い金属は、オレには似合わねぇ。

「あっ、旦那!」

デイダラの指す先を見ると、関節の繋ぎ目が赤く染まっていた。
辺りが鉄のにおいで満ちる。
蒼い瞳がじっと繋ぎ目を見つめている。

「…血が出てる」
「何言って…「これはアンタの血だ!」

切ない顔をしながらデイダラはそう言いきった。

不変の体を欲したオレには、もはや血なんて要らなかったのに。
どうして、鉄なんかいつまでも使ってんだろうか。

オレは、生きたかったのだろうか。
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