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煌く原子の光に飛び込もう
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治らない傷

決して治らない傷があるんだ。

(NARUTO 角都×飛段)
角都がオレの背中にある治りかけた傷を触った。その手はとても温かだ。

「大分塞がってきたな。」

角都はいつもオレの怪我を気にしてくれる。オレは角都が心配してくれるたびに心が痛む。
体の傷は跡形も無く治るのに、何故か心は痛み続けるんだ。

「無茶な戦いはよせ。」

角都が独り言のようにつぶやく。相変わらず触れる手は優しい。
痛ぇ、痛ぇよ角都。
この治らない痛みは何処からやってくるんだ。

「まぁ、負傷したら治してやるが。あんまり世話を焼かせるな。」

角都は背後にいて顔を見ることは出来ないけれどオレは知っている。角都が微笑んでいることを。
あぁ、それなんだよ角都。
オレの胸の痛みはお前の優しさのせいなんだよ。
こんなに優しくしてくれたのは今まで生きてきた中でお前だけだ。

でもオレは無茶な戦いをしてお前に迷惑ばかりかけている。
それでいて我儘を言ってお前を困らせてばかりだ。
本当は恐いんだよ。お前がオレに嫌気がさしてしまうんじゃないかって。
お前の優しさに正直になれなくてオレは空回りしている。
空回りはオレの心に傷をつける。

「ごめん。」

何回謝っても謝りきれねぇよ。
いつも自分勝手な行動ばかりしているんだぜ?オレにはお前に優しくしてもらう資格なんてないんだ。

「謝るくらいなら、怪我しないように戦え。」

頭を優しく叩かれた。
オレはそれすらも苦しかった。
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