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煌く原子の光に飛び込もう
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ケンカ

おれの心は燃え尽きてしまいそうだ


★お題に挑戦!第三弾です。第二弾と続いてます。

→お題配布元


かれこれ何回目になるのだろう。シャボンディ諸島に来てから、何度も何度もユースタス屋を飲みに誘っている。ユースタス屋はいつもおれの誘いに快く乗ってくれる。だがやつから誘われたことはない。本当は誘われないのが怖くていつも先に誘ってしまうのだけだけど。

「おいトラファルガー」
「なんだ」
「お前他のルーキーには会ったのか?」
「いや会ってない」
「そうか…」

少しの沈黙が流れる。ユースタス屋は何か言いたそうな顔をしているが言い出せないみたいだ。そんな顔してないでさっさと言えばいいのに。ユースタス屋は酒を一口飲むと、意を決したように言葉を発した。

「麦わらのルフィに会いてェな」

麦わら屋に会いたい。ユースタス屋はただそう呟いた。別に何の変哲もない言葉だ。おれだってあのおかしな一味の話は耳にタコができるくらい聞いているから、会ってみたいと思ってる。

でもなんだこのもどかしさは。
なんで、ユースタス屋から他のやつの名前が出ただけでイライラしているんだ。おれは生憎この気持ちが治まる場所を身体の中に持ち合わせていなかった。もどかしいままにおれは自然と言葉を吐いてしまった。

「おれよりも麦わら屋と飲みたいのか」

違う。そんなこと言いたいわけじゃない。

「そんなことは言ってねェよ」

その通りだユースタス屋。お前はちっともそんなことは言っていない。だけどおれの卑屈な嫉妬の感情は止まりそうにない。

「おれなんかたかが2億の首だもんなァ…」

違う違う。

「今日の飲みだって、嫌々承諾したんだろ」
「おいトラファルガー…」

違う違う違う。
そう思う頭とは裏腹におれの口は次々と天邪鬼なことを吐く。

「おれ帰るわ」

制止するユースタス屋を振り切っておれは店を出た。そして、途方もなく走った。逃げたかったんじゃない。もしユースタス屋が追いかけて来なかったら・・・、それが怖くてどうしようもなかったからだ。

この数日間でおれ達の関係は確実に近づいていった。
もともとお互いこの島で暴れるつもりは無かったし、同じルーキということもあって同じ匂いを感じ会えたのだろう。だがおれは、”同じルーキー”ということ以上に、ユースタス屋のことがどうしようもなく好きになってしまった。わかってる。これは恋だ。

この叶うことのない恋におれの心は燃やし尽くされてしまいそうだ。

Fin



最後まで読んで下さってありがとうございました。
お題消化まであと二つ!
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