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煌く原子の光に飛び込もう
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Sensual Voice

溜まんねェよ、お前の声


I for youの続編です。しかもまだ続きます。。。
※18歳未満閲覧禁止。
性的描写はないですが、内容がアレなので。。。



ヤるなら最後までヤろうぜという電伝虫越しのキッドの言葉は酷く扇情的で、ローはその低い声が耳から背筋にぞくりと伝わっていくのを感じた。今まで身体を交えたことは一度もなかった。クルーに知られまいと耐えるローにキッドは自分の欲情をぶつけることなどできなかったからだ。それにオーラルセックスだけでも、元々女しか抱いたことのない2人を興奮させるには十分すぎるほどであった。


25番GRのある場所を指定され、いざその場所に出向くとローは言葉を失った。25番街はいわゆる歓楽街であった。ローにとって唯一幸いなことと言えば、今の時間が夕方だということぐらいだろうか。欲に塗れた風俗店もまだひっそりと身を潜めている。性病に関していくらか詳しい死の外科医は風俗店を毛嫌いしていた。

だが、まだ昼間だというのに目の前の店は爛々と光を灯している。

「・・・おいユースタス屋。どういうつもりだ」

ローは少しばかり遅れて来たキッドに対して不機嫌に問いかけた。だが、キッドは不敵な笑みを湛えるばかりで、何も言わずに歩きだしてしまった。黙って付いて来いということか。

「全くどんな神経してやがる、男2人でこんな店に入るなんて」

そう呟きローはキッドの後を追う。
店には看板はなく、ひっそりと「大人の玩具揃えています」と書いた下品な紙が貼られていた。


・・・


「マングローブの天然樹脂から作っただとよ」
「大した商売精神だな」

ローションを念入りに選んでいるキッドを見て、ローはこの店に来た理由をようやく理解した。最後までヤるにはそれなりの準備がいるって訳だ。この男は本気で最後までヤるつもりだ、とローは心中に沸々と湧き上がる興奮を抑えきれず、思わず口角が上がってしまう。

「ちゃんとゴムも買ってくれよ」
「これなんてどうだ?」
「お前がいいならそれでいい」
「勝手に買ったら文句を言うと思って連れてきてやったのに、偉く従順だな」
「どれがいいかなんて分からねェし」

てめェは童貞かと笑うキッドに若干怒りを覚えたが、キッドに比べればまんざらでもないと思った。風俗を嫌うローとは対照的に、キッドは時たま風俗店に足を運ぶ。売春というのは歴としたサービス業であって、一流の風俗嬢は自分の性技に誇りを持っている場合が多い。客をお金と割り切って最高のサービスをする強気な一流の娼婦たち。そんな潔く逞しい彼女たちの”技”を好んでキッドは買った。決して”彼女たち”を買うのではない、というのが彼のポリシーであった。
そんなキッドの風俗通いの話を聞いて、てめェと会ってから一度も行ってないといくら言われても良い気がせず、ローの風俗嫌いに拍車がかかった。

「あとは自分で選んどけ」
「あとはって・・・他に何がいるんだよ」

キッドは黙ってある商品を指差した。そこには所謂「腸内洗浄」をするための商品が所狭しと並んでいた。こういった品物は、男女問わず人前で買うのは恥ずかしいものだ。それを考慮した結果、キッドは黙って指差すという動作をしたのだった。

「来る前にしてきたからいらねェよ」
「てめェもヤる気満々だなァ」

ククっとキッドは喉を鳴らした。好きなヤローの前で恥さらしなことできるか!とローは心の中で叫んだ。先ほど船内で行ったことをキッドの前ですると想像しただけで、顔から火が出てしまいそうである。

一通り品物を持ってレジに向かうと、レジの男は嘲笑うかのような目線を向けた。なんせ客は男2人、品物は「いかにも」なものである。一般人なら当然する顔だ。

「億越えのルーキーがホモだったとはなァ」

屈辱的な発言にローは耐えかねて、目の前の店員を殺したい衝動に駆られた。今にも手を出してしまいそうなローをキッドは制止させる。おれに命令するなと言わんばかりにを睨むと、キッドはロー以上に憤怒の表情をしていた。

「勘違いすんじゃねェよ」

ドスの利いた低い声が店内に響く。
それはローの好きなあの低い声だった。

「おれはこの男にしか欲情しねェ。男だったら誰でもいいホモと一緒にすんな」

余りにもストレートな表現にローは思わず声を出して笑った。
なんだよ、と漏らすキッドに悪ィ悪ィと軽い口調で謝るロー。
溜まんねェなァ、その声。

ローの興奮は高ぶるばかりであった。

Fin



最後まで読んで下さってありがとうございました。

エロを書くなら現実的に書きたいと以前から友達と話してまして・・・
「やっぱアダルトショップに行くとこから書かないとでしょ」
というメールを彼女に朝っぱらから送りつけたこともあります^p^
リアルエロを目指してみました。続きます・・・続けて大丈夫ですかね^^;
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