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煌く原子の光に飛び込もう
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Another story of soap bubbles
Zoro * Law

シャボンディ諸島編を読んで。
管理人の妄想が爆発しております。
ゾロとローが絡んだらこんな感じ。カプ要素はないです。


シャボン玉の割れる音が響く。
泡に包まれる木々はまさに幻想的だ。
その中をゾロは悠々と歩いていた。

「繁華街に来たはずだが…?」

あたりを見回しても一面木の群れだ。
案の定、サンジとウソップに言われた通りになってしまった。
ゾロは方向音痴な自分にいらつきながら、
切株に座る男を見つけた。
(迷ったら人に聞く、それくれェできる。)
そう思いながらゾロはその男に近づいていった。
よく見るとその男のそばには白い熊がいる。

「おいあんた」
「なんだ」
「道を聞きたいんだが、繁華街はどっちだ」
「この森を抜ければすぐに着く」
「そうか、悪ィな」

(やっぱりおれは迷子じゃない。)
気分を良くしたゾロはその場を離れようとした。

しかし、ゾロは刹那の殺気を感じ取った。

「…一戦交えないか、ロロノア屋」
「なぜおれの名を」
「お前の船長のイカレ具合は折り紙付きだからな」
「あんたは」

碧眼の目が光る。その顔はどこまでも勝ち気だ。
ローは自分の殺気に動じないゾロを見て笑った。
(”イカレ”具合はクルーも同じなのか。)

「トラファルガー・ロー」
「…覚えておく。だがあんたとは戦わない」
「おれが相手じゃ不服か?」

ローは長剣を抜こうとした。
――が、ゾロの抜きの方が早かった。
銀色の刀刃が火花を散らした。
沈黙の中、相も変わらずシャボン玉は空を舞う。

おそらく彼らにその割れる音は届かないだろう。

殺気と緊張が渦巻く静寂を破ったのはゾロの方だった。

「あんたの剣は優しすぎる」

揺らぐ碧眼をゾロは見逃さなかった。

「あんたの剣は戦うためのものじゃないだろ」

ローはにやりと笑った。

(この剣の”ハート”を見破ったのは、おそらくお前だけだ。)

「ペボ行くぞ」
「アイアイキャプテン!」

碧眼の男は何事も無かったかのように森の奥へ歩き出す。
その男の後ろにはやはり…あの白い熊。

「なんだあの熊」

ゾロも何事も無かったように歩き出す。
繁華街はもうすぐそこだ。

Fin


ローの能力は人を殺せませんよね。
そこにローの過去が潜んでいる気がしてなりません。

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