煌く原子の光に飛び込もう
漆黒の恋敵
おれよりユースタス屋といるなんて
いい度胸してんじゃねェか
★アンケートにお応えしてローキド
おれよりユースタス屋といるなんて
いい度胸してんじゃねェか
★アンケートにお応えしてローキド
◆
おいお前。
おれのユースタス屋に四六時中付き纏うとはァいい度胸してんじゃねェか。
ときにはユースタス屋の唇に触れることだってあるんだろ。
ぜってェ許さねェ。
今すぐに消してやるよ。
「てめェなにしやがる!」
驚くユースタス屋を尻目に、おれはやつの両腕を奪う。
手中にはユースタス屋の鍛え抜かれた美しい白い両腕。思わずやつに返したくなくなっちまうくれェ綺麗だ。
まっさらな布にたっぷりアセトンを含ませる。部屋中にその臭いが充満し、薬品臭ェとベッドで枕に顔を埋めてふて腐れている愛しい恋人は呟いた。優しく手を持ち、爪に付き纏ったマニキュアを落とす。落として落としてもうそれは跡形もないくらい。布を取り去った後には、薄桃色の爪が現れる。おれはそれを見て、にやりと笑った。
「ユースタス屋ァ」
「なんだ」
「もうマニキュア塗んのやめろ」
「お前に指図される筋合いねェよ」
「うるせェ」
ユースタス屋の肌に触れ続けているものに嫉妬しちまうたァおれは大分病んでるな。この恋の病は症状からして末期だ。医者のおれが言うんだ、間違いない。名残惜しい両腕を持ち主に返し、手の甲に口付けを落とす。
「おれ以外がお前に触れているだけでムカつく」
「そんなこと言われたら服すら着れねェだろ」
「そうだな、お前裸で生活しろよ」
「どんな羞恥プレイだてめェ」
「やっぱだめだ、お前の綺麗な体を誰にも見せたくねェ」
「ったくハートの船長はワガママだな」
おれはお前しか見えてねェから安心しやがれ、
なんてかわいいこと言いやがって。
愛しい人に触れることができる喜びを噛みしめながら、おれは寝そべるユースタス屋に口付けの雨を降らせた。
Fin
◆
最後まで読んで下さってありがとうございました。
ローキドは軽やかな恋愛、というイメージがあります。
おいお前。
おれのユースタス屋に四六時中付き纏うとはァいい度胸してんじゃねェか。
ときにはユースタス屋の唇に触れることだってあるんだろ。
ぜってェ許さねェ。
今すぐに消してやるよ。
「てめェなにしやがる!」
驚くユースタス屋を尻目に、おれはやつの両腕を奪う。
手中にはユースタス屋の鍛え抜かれた美しい白い両腕。思わずやつに返したくなくなっちまうくれェ綺麗だ。
まっさらな布にたっぷりアセトンを含ませる。部屋中にその臭いが充満し、薬品臭ェとベッドで枕に顔を埋めてふて腐れている愛しい恋人は呟いた。優しく手を持ち、爪に付き纏ったマニキュアを落とす。落として落としてもうそれは跡形もないくらい。布を取り去った後には、薄桃色の爪が現れる。おれはそれを見て、にやりと笑った。
「ユースタス屋ァ」
「なんだ」
「もうマニキュア塗んのやめろ」
「お前に指図される筋合いねェよ」
「うるせェ」
ユースタス屋の肌に触れ続けているものに嫉妬しちまうたァおれは大分病んでるな。この恋の病は症状からして末期だ。医者のおれが言うんだ、間違いない。名残惜しい両腕を持ち主に返し、手の甲に口付けを落とす。
「おれ以外がお前に触れているだけでムカつく」
「そんなこと言われたら服すら着れねェだろ」
「そうだな、お前裸で生活しろよ」
「どんな羞恥プレイだてめェ」
「やっぱだめだ、お前の綺麗な体を誰にも見せたくねェ」
「ったくハートの船長はワガママだな」
おれはお前しか見えてねェから安心しやがれ、
なんてかわいいこと言いやがって。
愛しい人に触れることができる喜びを噛みしめながら、おれは寝そべるユースタス屋に口付けの雨を降らせた。
Fin
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最後まで読んで下さってありがとうございました。
ローキドは軽やかな恋愛、というイメージがあります。
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